新·ブランド論～Webマーケテイング時代を生き抜く

摘要

消費者の行動データのうち、従来最もよく用いられてきたのは消費者の購買履歴データだ。主として計量的手法によってマーケテイング諸現象を解明するマーケテイング·サイエンス系の研究者が高度な分析手法を駆使してそのデータを分析し、値引きや販促活動が購買に与える影響を示す一方で、実務に近い研究者はデータマイニング手法を使って購買パターンを探り、適切な顧客管理に結びつけることに活用してきた。ビッグデータ時代になり、購買履歴のみならず、メディア接触やSNS上への情報発信などのデータも同じ調査対象から入手できる環境が整うと、これらの研究はどうなっていくのだろうか。最終回ではその点を示していきたい。