中国進出日系製造業の経営状況-日本輸出を軸に7割が黒字-

摘要

日本と中国は2002年9月29日，国交正常化30周年の佳節を迎えた。 日中両国の経済関係は大きな発展を遂げてきた。 日中貿易総額は国交正常化が実現した1972年の11億ドルから2001年の892億ドルへ約81倍の拡大をみせ，日本企業の対中直接投資実行額（2001年末累計）は317億ドルに達した。 このように振り返ると，日中経済関係は順風満帆に発展したかのようにみえるが，様々な政治·経済問題や摩擦を乗り越えての結果である。 それがいまや日中両国は相互補完関係にある重要なパートナーとなった。