注目される5月APECのTPP11進展するアジア域内のエネルギー自由貿易

摘要

米国のトランプ政権が離脱を表明したTPP（環太平洋経済連携協定）において、新たな動きがある。2015年9月にTPPが大筋で合意に達し、12カ国、世界人口 の1割を占め、世界の経済規模の4割に達する大型の経済圏が設立される見込みと なった。しかし、今年1月に米国のトランプ政権が発足し、大統領自身が選挙公 約したTPPからの離脱を表明して、世界の経済規模の4割に達する大型の経済圏 が設立は頓挫したかに思えた。しかし、参加できなかった近隣諸国においては、な ぜ自国が参加できなかったのか、今後、進む参加国内の一体感が高まるなかで、不 参加国においては疎外感を感じざるを得ない事態が生じているという。現在、日本 およびASEAN等のアジア地域の11カ国は、5月21日にべトナムでアジア太平洋経済協力会議（APEC）を開催する。そこでは、参加11カ国が首席交渉官会合を開き、TPP11カ国の協定成立を目指すことを議論するようであり、注目されている。