シュールガス革命は現在も産油国を混乱OPEC総会も生産目標を設定できない状況に

摘要

シエールガス革命が始まる前は、中東産油国が、世界の石油の中心であった。 シェールオイルも、サウジアラビアの原油も、どちらも、品質的には同じ原油（Crude Oil）であることに変わりはない。しかし、非在来型（Unconventional）石油である シェールオイルは白岩（けつがん）に存荏する石油なのに対して、在来型 （Conventional）石油は貯留層という砂岩の粗い砂粒の隙間に存在する。その在来型 石油については、埋蔵量の3分の2は中東に集中している（図表1）。