G20とエネルギ一業活性化益々進む世界経済のグローバル化

摘要

世界経済は第2次世界大戦後長らく、米国をはじめとする先進国によって管理·運営されていた。1980年代までは、米国と日本の2カ国だけで世界経済の40％以上を占め、米国の経済政策の動向によって世界が左右されていたといっても過言ではない。 日本も、第2次世界大戦後の廃墟の中から見事に復興を遂げ、1960年代の日本の経済成長率は年率11％と、現在の中国を上回る猛烈なスピードで経済成長を続けていた。 経済規模を表す日本のGDP（当時はGNPと呼ばれていた）は、1967年に英国、フランスを抜き、1968年には西ドイツを抜いて、以来40年以上にわたって世界第2位の経済大国の地位を不動のものとしてきた。現在では、毎年夏に行われているサミット（主要国首脳会議）が1975年11月にフランスのランブイエで初めて開催されて以来、サミットは米国、日本、西ドイツ、フランス、英国、イタリア、カナダの先進7カ国で行われ、G7と呼ばれていた。