'顧客情報担当者'にVOC集約情報を精錬し、開発·改良に生かす

摘要

「かつての日産は、デザイン、マーケテイング、研究開発など部門ごとに顧客調査を担当するチームを持っていた。 でも調査とは、『こういう結果にして』と言われればそうできてしまうもの。 特定部門に所属するチームが調査すると、その部門に都合のいい結果になりがちだ」日産の星野朝子執行役員は歯切れ良くこう語る。 市場情報室の設置以来、室長として組織を牽引してきた。調査会社インテージ（旧·社会調査研究所）の役員理事として活躍していたところをヘッドハンティングされ、2002年に日産に転職。 星野室長はかつてマーケテイングの神様と呼ばれるフィリップ·コトラー教授が教べんを執る米ノースウェスタン大学でMBA（経営学修士）を取得した経験もあり、調査はもちろん、様々な手法を駆使して結果を分析し、戦略を立案するノウハウに長ける。