MIBGによる心不全症例の予後と治療効果の評価追加発現：ICD/CRT効果判定

摘要

致死的不整脈に対する植え込み型除細動器(ICD) の高い有用性は、多くの大規模臨床研究によって示されているが必ずしも施行されたすベての症例において有効であるわけではなく 、無効例·誤作動例も少なからず存在することが知られるようになった。また、非常に高価なデバイスであり、医療経済的な観点からも、ICD植え込みによる治療効果が期待される患者の選別は、極めて重要と考えられる。ICD植え込みを施行された患者において、I123-MIBG心臓交感神経ィメ-ジ、99mTc-tetrofos-min心筋血流イメージ、心エコーから得られる心機能指標、さらにはBNP等の神経体液因子など、他の臨床因子を組み合わせることにより、致死的心イベントのリスクが高い患者を同定し、適切なICD 適応患者を選択できるか否かを検討した。