血液透析施行中の二次性副甲状腺機能亢進症患者に対するKRN1493 (シナカルセト塩酸塩)長期投与の効果(2)長期投与試験Ⅱ(第Ⅱ相)

摘要

長期透析患者では,病態の進行に伴うビタミンD(VD)活性化障害,高リン(P)血症,低カルシウム(Ca)血症などを原因として副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌が亢進し,二次性副甲状腺機能亢進症(SHPT)が発症する.PTHの過剰分泌は骨代謝回転を亢進させ,線維性骨炎をはじめとした多くの腎不全患者合併症をもたらし,患者の生活の質(QOL)を低下させる。