自動聴性脳幹反応による新生児聴覚スクリーニング機器の比較ALGOとMB11 with BERAphone

摘要

新生児聴覚スクリーニング機器選択の幅を広げる目的で，分娩入院中の新生児721人を対象に，自動ABR機器であるNatus社製ALGO2/ALGO 2e coLor（ALGO）とMAlCO 社製MB11 with BERA－phone（BERAphone）の検査時問，精度および費用について比較検討した．要再検率はALGOで0．91％．BERAphoneで0．97％と差はなかった．ALGOを至適検査とした場合の判定結果の一致度99．4％，感度100％，特異度99．4％は高い値を示しており，両機器のスクリーニング精度はほぼ同等と考えられた．消耗品はALGOの1，800円に対し，BERAphoneでは約100円と．各自治体のスクリーニング事業予算削減が懸念されるなか，BERA－Phoneのランニングコストの安さはALGOに対するアドバンテージと考えられた．