これからの心臓核医学

摘要

1970年代に心プールスキャンによる非観血的心機能測定から出発した"心動態"核医学（Cardiovascular Nuclear Medicine）は,1980年代に入り心筋血流SPECTによる心筋虚血·viability,さらに1990年代に入り新核種（BMIPP,MIBG）による肥大心筋·不全心筋の評価など"心筋"核医学（CARDIO vascular Nuclear Medicine）として心臓核医学検査は発展してきた。 一方,CT／MRの最近の進歩もめざましく,マルチモダリティ時代における心臓画像診断の中で,これからの心臓核医学はどのような役割を担っていくのであろうか？