小児期発症難治性ネフローゼに対するリツキシマブ治療の可能 性

摘要

リツキシマブは，B細胞の表面に発現するCD20分 子に対するモノクローナル抗体であり，本薬剤は国内 ではB細胞性非ホジキンリンパ腫のみに承認されて いるが，海外では関節リウマチなどの自己免疫疾患に おいても有効性が報告されている。近年，既存の免疫抑制薬で治療困難なステロイド依 存性ネフ口 — 怔候群(steroid dependent nephrotic syndrome ： SDNS),頻回再発型ネフローゼ症候群（frequent relapsing nephrotic syndrome ： FRNS)ゃステロ ィド抵抗性ネフローゼ症候群（steroid resistant nephrotic syndrome ： SENS)に対するリツキシマブの有効 性が世界各国から報告されるようになってきた。