IIIA期－multilevel N2およびIIIB期－N3非小細胞肺癌に対する，術前導入放射線化学療法の施行経験

摘要

IIIA期－murtilevel N2とIIIB期－N3肺腺癌の各2例に，放射線照射を同時併用した，カルボプラチン（AUC＝1．5－2．0）とパケ」タキセル（60mg/m2）の3週連続投与を2コース行い，引き続き廓切除術とリンパ節部活術を施行した。 全4例に完全切除が実施でき，しかも，術後病理検査でPT1NOM0にdownstagingしていたが，術後11～17カ月目に遠隔転移を来した。 今回の術前導入療法では，IIIA期－multilevel N2とIIIB期－N3肺腺癌患者に存在する微小遠隔転移巣を制御することができなかった。 今後，投与抗癌剤の種類，投与量や投与方法を検討する必要がある。