3．アルドステロンの基礎と臨床：新たな展開を前にして2）高血圧患者の5～15％は原発性アルドステロン症？

摘要

原発性アルドステロン症（PA）は稀な二次性高血圧症と考えられきた．しかし，1955年当時Connが最初に本症を報告した際には20％を占める極めて頻度の高い疾患であると報告した．しかし，決して高頻度ではなく，極めて稀な病態であるとの報告が相次ぎその後はPAは高血圧症全体の1.0％前後と考えられてきた．血漿レニン活性とアルドステロンの測定が容易になるに従い1998年以降最近では，欧米諸国にて6～14％を占めると報告されている．