「ローヤルゼリー分解物配合飲料」の正常血圧者に対する連続摂取時および過剰量摂取時の安全性

摘要

ローヤルゼリー分解物（RJペプチド）はローヤルゼリーをプロテアーゼ処理して得られ，アンジオテンシンl変換酵素（ACE）阻害活性を右する3種のペプチド（lle－Tyr，Val－Tyr，Ile-Val-Tyr）を含有する。 RJペプチドを1200mg/100mL/1本配合した飲料（RJペプチド配合飲料）の正常血圧老に対する安全性を調べるため，プラセボを対照とした二重盲検3群並行群間比較試験を実施した。 対象は正常血圧老68名である（男/女＝32/36，平均年齢45.0(+-)10.7歳）。 対象者を3群に分け，それぞれにRJペプチド配合飲料を，RJペプチド2400mg/200mL/日（標準量群），RJペプチド7200mg/600mL/日（3倍量群），RJペプチドを配合しない飲料600mL/日（プラセボ群）を，8週間連続で摂取させた。 その結果，収縮期血圧および拡張期血圧ともにいずれの群においても大きな変動は認められなかった。 またこのとき，血液および尿検査にRJペプチドが原因と考えられる異常所見は認められず，また，空咳などの症状も認められなかった。 以上から，RJペプチド配合飲料は，正常血圧者が3倍量を連続摂取しても血圧値は保持され，高い安全性を右することが示唆された。