PreciseおよびAngioGuard xpを用いたCarotid artery stentingの基本手技

摘要

わが国における頸動脈狭窄症に対するステント留置術(carotid artery stenting : CAS)は, 10年以上にわたるオフラベル治療を経て, 2007年9月に自己拡張型ステントであるPreciseと, distal filterprotectionであるAngioGuard XPの薬事承認が得られ, 2008年4月から治療手技とともに保険収載に至った.いまだ新しい治療手技であり,スタンダードが確立されたとは言いがたい面もある.とはいえ,わが国でCASが最初に施行されてから12年目となり,その手技においてある程度スタンダードといってよい標準的な手法のコンセンサスも得られている.