致死性不整脈に対する薬物療法と植込み型除細勤器の選択－海外とわが国での使用成績の比較－

摘要

欧米の大規模試験から，致死性心室性不整脈（VT/VF）に対する治療手段としてはIII群抗不整脈薬のアミオダロンと植込み型除細動器（lCD）が生命予後を改善することが証明された．なかでも億心機能例ではlCDがアミオグロンより生命予後を改善する．アメリカではVT/VF患者の突然死二次予防にはICDが第一選択となり．さらに条件つきながら一次予防にも適用されている．日本ではこれまでアミオグロン．lCDともに使用実績は欧米に比べてきわめて少ないか．今後は欧米のevidenceに基つき．とくに低心機能のVT/VF患者に対　 してはより積極的なICDの適用が期待される．