心血管疾患の予防と睡眠障害

摘要

地域住民217名を5年間追跡調査し,就眠するまでの時間が長いほど.朝の家庭血圧か高く,non-dipperを呈し.VASで計測した"健康度"のQOLが悪いこと.睡眠時聞か長すぎる場合は起床後の疲労感が大で.朝の家庭血圧が高いことを観察した.いびきの自覚は58%に.むずむず脚は10%に.中途党醍は53%に.早朝覚醒は19%に観察された.これらの睡眠の質の低下は.7日間24晴間血圧(7-day/24-hABP)の収縮期血圧ならびに抑うつ傾向と正相関した.「昨日はよく眠られましたか？ 」の質問に.21%か「十分ではなかってた」と回答し,Cox比例ハザード回帰の結果.疾病発症の相対リスクは3.17(95%信頼区間:1.05-9.28)(p<0.05)であった.睡眠の質を評価し.睡眠障害への介入をはかることの重要性を示している.睡眠中の心拍変動は休息の指標として注目されている.著者らはJ-SUCCESS研究で.適切な降庄治療により抑うつ気分·睡眠中の心拍変動が改善し,睡眠の質が向上することを見出している.