網羅的遺伝子発現解析による炎症細胞の比較解析

摘要

アトピー性皮膚炎などのアレルギー性炎症部位には多種多様な細胞が集積している.近年,GeneChip(Affy-metrix社)などのマイクロアレイを用いることによってと卜の全遺伝子数に相当する30,000-40,000の遺伝子発現を検出することが可能になった,著者らはGeneChipを用いて, 8種類の細胞(好酸球,好塩基球,好中球,単球,CD4+T細胞,CD8+T細胞,B細晩,マスト細胞)の発現遺伝子を網羅的に解析し,細胞特異的道伝子を同定した.さらに, lgEレセフタ-を介して刺激したマスト細胞を検討し.数種類のケモカイこの著しい発現増強を見出した.また,活性化したCD4"T細胞ては多数のサイトカインの著しい増強を検出した.このように細胞の発現遺伝子をマイクロアレイによつて網羅的に解析することにより細胞の新しい機能を見である.