利尿薬を併用する場合の種類と量はどうすればよいのか

摘要

高血圧治療の目的は，高血圧による臓器障害の発症と進展防止である．そのためには，厳格な血圧管理が重安であることが，近年の大規模臨床試験において明らかにされ，とくに糖尿病，腎障害患者，脳卒中患者などではより低い目標血圧の意義が明らかとなった．利尿薬は日本では1950年代に登場して以来，高血圧症治療剤として長い歴史をもち，副作用も熟知され安全性も高いと評価されている．