麦門冬湯と清肺湯の違いに関する臨宋的検討

摘要

麦門冬湯と清肺湯はともに激しい咳と粘稠で切れにくい痰を目標として使用されている。しかし両者の作用はきわめて類似しておりどのように使い分けたら良いかは明確でない。.そこで今回これらの疑問を明らかにすることを目的として以下のような臨床研究を計画した。対象と方法慢性肺疾患9例を対象とした。まず麦門冬湯を4週間以上投与し，その後淸肺湯に変更した。更に4週間以上経過した時点で，薬剤変更前後の臨床症状に変化があるか否かを詳しく観察した。