ダクラタスビル?ァスナブレビル治療中にALTの上昇なく急激な 肝予備能低下により治療を中止した1例

摘要

2014年7月にセログループ1型のC型慢 性肝炎または代償性肝硬変患者に対してDaclatasvir (DCV)とAsunaprevir(ASV)併用療法が承認された. 高いウィルス排除率に加え，副作用の発現が低いこと から，高い認容性が期待されている.著者らはDCV, ASV併用療法開始後に，ALTの上 昇なく，発熱し，急激な肝予備能低下のため治療を中 止した1例を経験した.海外?本邦における第3 相試験ではみられていない副作用であり早急な報告が 必要と考えられた.