肺癌最新の画像診断技術を活用した呼吸器外科手術

摘要

2007年の厚生労働省人口動態統計によると，肺癌に よる死亡は年間約6.5万人で全癌死中最多であり，日 本国民の15人に1人が肺癌で死亡している.そのうち 非小細胞癌（non-small cell lurg cancer ： NSCLC)は 肺癌全体の約85%を占めており，根治切除可能と判断 されれば外科的切除が治療の第一選択である.治療法 の決定において，臨床病期を正確に評価することはき わめて重要であり，CT， MRI,骨シンチグラフィなど が用いられてきたが，現在，FDG-PET/CTの画像情 報を利用する施設が増加しており，データの蓄積とと もにその有用性に関する報告も多くなされるように なった.