尿管皮膚瘻によつて治癒しえたCyclophosphamide 低用量長期内服による出血性膀胱炎の1例

摘要

cyclophosphamideの代表的な副作用に出血性膀胱炎 が挙げられしばしば経験される.多くの症例が点滴で の大量投与時に発症するが低用量の内服治療中にも投 与期間が長期に渡れば出血性膀胱炎を来たしうる.今 回われわれは多発性骨髄腫に対してcyclophosphamide 内服投与中の患者に発症した出血性膀胱炎を経験した ので若干の考察を加えて報告する.患者：80歲，男性。 主訴：肉眼的血尿。既往歴：多発性骨髄腫，関節リウマチ，ステロイド 性糖尿病。現病歴：2005年10月より多発性骨髄腫にてcyclophosphamide (50ma/日)内服中であった.