WS1-6　磁気浮上遠心ポンプ型補助人工心臓DuraHeartのウィーン大学における臨床使用経験

摘要

2004年より欧州(ドイツ，オーストリア，フランス)において世界初の埋め込み型磁気浮上遠心ポンプであるテルモハート社製補助人工心臓Dura Heartの臨床治験が開始された。 2005年7月までに予定された20例の臨床治験としての埋め込みが施行されたが，ウィーン大学ウィーン総合病院胸部心臓外科ではこのうち4例を担当した。 症例はいずれも男性で， NYHA IV度の状態にあり，重症心不全のために心臓移植リストに登録された症例であった。