P98高菜軟性ステントの開発

摘要

ステント適用の拡大に伴って、頚動脈や大腿動脈を含む末梢系血管など、曲げやねじれ、引っ張りなど血管形状の大きな変形を伴う部位への留置例が増加している。 しかし、ステントの破損、ステント端部の食い込みによる血管壁の損傷、また端部での血管のキンクなど、ステントの柔軟性が不足することに起因する問題点が指摘されている。 そこで我々は、通常のステントでは必要不可欠である、ステントストラツトを構成するリング状のユニット間を結合するリンク構造を全く無くすことで、非常に高い柔軟性を発揮できる新しい発想のステントの開発を行った。 NiTi製自己拡張型ステント（SENDAIステント）を基材として用いた。