関節リウマチの滑膜におけるRAGE（receptor for advanced glycation endproducts）の発現とその意義

摘要

RAGE（reccptor for advanced glycation end products）は，糖尿病状態で生成が亢進する糖化最終産物（AGE）に対する特異的受容体として同定された．AGEが血管構成細胞に発現され，AGE－RAGE系の活性化が糖尿病の血管障害に関与することはよく知られている．一方，RAGEがAGE以外にS100蛋白質ファミリーのS100A12〔またはextracellular newly identified RAGE binding protein（EN－RAGE）〕や核内非ヒストン蛋白質であるhigh mobility group box chromosomal protein－1（HMGB1）などを内因的なリガンドとして，炎症性疾患に関与する可能性が示唆されている．