HSPを用いた癌の免疫療法

摘要

1990年代前半,Boon,Rosenbergらのグループにより悪性黒色腫の拒絶抗原ペプチドが同定されて以来,癌抗原によるワクチン療法が現実のものとなった.詳細は他稿にゆずるが,この治療は特定のMHC class Iに結合する抗原エピトープを同定することが前提となっており,一般化しがたい側面をもっている.