血液培養を2セット以上施行する有用性を 医師個人宛文書で情報提供した経験

摘要

グラム陽性球菌のコンタミネーシヨンによる血液 培養偽陽性は，入院期間の延長や，薬剤投与による医療費用の増大の一因となる。血液培養を同時に2 セット以上施行することは，起因菌検出の感度が採 血量に依存するためだけでなく，コンタミネーショ ンの鑑別にも有用な方法のひとつとされている。 2007年のClinical and Laboratory Standards Institute のガイドラインでは，1セット当たり20~30mlで， 2~3セットの血液培養が推奨されている。