血液からのAbeta除去によるアルッ八イマ一病治療システムの創製： Hemodiafiltration患者における除去率の検討

摘要

アルツハイマー病の主原因の1つであるアミロイドbetaぺプチド(約4 kDaのAbeta1-40, Abeta1-42など）は，脳脊髄液の約10 分の1の濃度で血中にも存在する。我々は，血中からAbetaを 除去することで脳内のAbetaを減少させ，認知症を予防，改善 できるという仮説を立て，検討を進めている。今ま でに，ダイァライザ一でAbetaが除去されること，Abetaは適度 な疎水性，親水性を持つ表面に吸着されること，透析患者脳 ではAbeta沈着が少ないことなどを明らかにしてきた。