経肛門ィレウス管が留置不能な大腸癌ィレウスに対し，術前大腸ステントを留置し一期的手術を施行した1例

摘要

大腸癌ィレウスに対する大腸ステント留置は姑息的留置として，または術前一時的留置（bridge to surgery)として欧米で広く普及しており，そ の適応や安全性が検討されてきた。本邦では2012 年1月にWallFlex stentが保険収載された比較的 新しい治療法である。今回筆者らは一般市中病院でS状結腸癌ィレ ウスに対し大腸ステントを留置，腸管を減圧した 後に待機的に一期的手術を行った1例を経験した ので，若干の文献的考察を加えて報告する。