抗血小板薬の最近の進歩

摘要

動脈硬化と血栓症は互いに密接に関連して病態を形成しており，これらの病態は全身性疾患であるァテローム血栓症(atherothrombosis)として理解されている.血栓形成には，種々の接着タンパク質[フォン.ビルブランド因子（VWF),コラーゲンなど]，血小板膜糖タンパク質（GPIb-K， cniby33など）および血小板ァゴニスト受容体（P2YU, GPVI, PARIなど）が関与している.本稿では，血栓形成機構および新規抗血小板薬を中心にその作用機序を概説する.