ASP-PCR法によるclarithromycin耐性Helicobacter pylori遺伝子の便からの検出

摘要

近年，小児におけるH.pylori除菌療法の不成功例が増加してきており，H.pyloriのCAM耐性にょる事が明らかとなってきた．我々はASP（AIlele Specific Primer）-PCR法を用いて，耐性の原因となる23SrRNA点変異（A2142G，A2143G）を便を用いて検出した．結果：対象となったH.H.pylori患児10名では野生型4名，野生型+2142G変異の混合型が1名，野生型＋2143G変異の混合型が5名で，ダイレクトシーケンス法とほぼ同様の結果であった．便を用いたASP－PCR法はCAM耐性H.pyloriの23SrRNA変異を検出する着用な方法である事が示唆された．