成長ホルモン分泌不全性低身長症の小児期の成長ホルモン治療から成人期の成長ホルモン治療への移行ガイドライン

摘要

成長ホルモン(GH)は,成長促進作用を必要としない成人期においても比較的少量の分泌が継続しており,その代謝作用は重要である.成人の成長ホルモン分泌不全症(GHD)は,いわゆるメタポリックシンドロームの危険因子となりうるが,それに対するGH治療は,合併症の発症を予防するために有効であることが国際的にもコンセンサスになっている.