食中毒原因解析におけるSalmonella Infantisの薬剤感受性およびパルスフィールげル電気泳動（PFGE）法による型別の応用

摘要

鶏肉に起因する食中毒発生防止に役立てるため，われわれは，平成11年に認定小規模食鳥処理場8施設についての細菌汚染実態調査を実施した。 その結果として，施設のふき取り検査から，サルモネラが16．3％（13検体/80検体：以下13/80と表す），カンピロバクターが6．3％（5／80），また，鶏肉からサルモネラが57．5％（23／40），カンピロバクターが70．0％（28／40）と高率に検出されたことから，認定小規模食鳥処理場における細菌汚染実態を把握するとともに，解体作業に伴う施設および鶏肉の汚染防止対策ならびに作業後の施設·設備·器具の洗浄·消毒の徹底を指導していく必要があることを確認した。