先天性上眼瞼欠損に対してmyotarsocutaneous flap変法を用いて再建を行った2例

摘要

先天性眼瞼欠損（congenital lid coloboma) の部位は，上眼瞼の内側が最も多いといわれ ており，単純型眼瞼欠損のほかに，Goldenhar症候群などの全身異常の一症状としても 知られている。手術方法としては，単純縫 縮や種々の皮弁を用いた術式が報告されてき た。今回，当科において，2004?2012年に 先天性上眼瞼欠損と診断して，手術を施行し た6症例のうち，眼瞼内側1/3-2/3の欠損 2例に対して，外管上脚切離+ V-Y前進皮弁 +端々縫縮を施行した。手術方法および術後 結果に対して検討を加えたので報告する。