仰臥位前外側アプローチ低侵襲人工股関節全置換術における短外旋筋群の展開

摘要

大腿骨側操作時，関節包のみを大腿骨から剝離し，梨状筋，上·下双子筋，内·外閉鎖筋を損傷しないように展開することが重要である.これまで，死体を用いた付着部位の報告はあるが，臨床例では報告されていない.梨状筋,上·下，子筋および內·外閉鎖筋の付着部位：梨状筋，上·下双子筋，内閉鎖筋共通腱，外閉鎖筋の付着部位をシェーマで示す(図1).図は，右大腿骨を90deg外旋させ頭側からみた状態で，楕円で囲まれた部分は腱の骨付着部である.梨状筋は大転子の近位後方に付着する(図1黄).用手的には確認可能であるが，このアプローチではみえるまで展開するのは困難である.