レーザ一やIPLによるphotorejuvenationの基礎と実際

摘要

美容皮膚領域では,レーザーや光による皮膚の若返り治療=photorejuvenationが行われている.広義には皮膚を剝離するablativeな治療と表皮を温存するnon-ablativeな治療を含む語だが,狭義には後者のみを示す.今回は狭義のphotorejuvenationについて概説する.Photorejuvenationの効果発現機抒多種の光源が用いられるが,共通する効果の発現は光熱作用による.表皮を冷却装置などで保護しつつ真皮に軽微な熱損傷を与え,そのI篸復過程でコラーゲンやエラスチンの増生を;f辱る.これによりミクロレベルでは線維組織の密度が高まり,マクロレベルでは皮膚の弾力や質感,シヮ,たるみなどの整容的改善が得られる.熟放出タンパクなどを介した間接刺激による細胞機能亢進なども,異なる光源において多々報告されている.また,表皮の細胞極性の正常化や厚みの増加についても報告がある.しかし,効果発現に重要な熱損傷の程度や深さは,光源,機器の仕様によって異なり,これに付随する効果の有無やその程度も様々でめる.