ポスター042　抗アレルギー剤のマグネシウムおよび亜鉛欠乏ヘアレスマウスの掻破行動に及ぼす影響

摘要

アトピー性皮膚炎は"増悪·寛解を繰り返す軽みのある湿疹を主病変とする疾患であり,多くの患者はアトピー素因をもゲと定義されている.その病態は複雑であり,未だ病態はすべて解明されておらず,また根治療法も確立されていない.そのためアトピー性皮膚炎の病態解明および治療法確立のために数種のモデルマウスが開発されている.近年われわれは, HR-1ヘアレスマウスを,ゲッ歯類の通常飼育飼料におけるミネラル系のうち,マグネシウムおよび亜鉛含量を低下させた特殊飼料で飼育することにより,通常飼育飼料で飼育した対照マウスと比較して,皮膚の乾燥,掻破行動,さらに皮膚水分量の有意な低7,経皮水分蒸散量の有意な増大,血中IgE値の有意な増加など,多くのアトピー性皮膚炎患者で認められる特徴を菊するマウスの作製に成功したことを報告した(HR-ADfマウス).