病院薬剤師の海外留学·研修制度の近況と国際性

摘要

筆者は,薬学部から当時「別世界」だった大学病院薬剤部へ移籍して,今年で丁度20年の節目を迎えた.前任に在籍していた1970年代なかば,幸いにもUniversity of Kansas Medical Center(Kan-sas city)のClinical Pharmacology & Toxicology Laboratoryに約1年半留学する機会を得た.この間,ボスとの協同研究の遂行(JPETに3編完成)以外に,毎週のランチョン臨床薬理セミナー(主に内科優と臨床薬理学研究者による薬物治療計画等の討論で筆者も2回発表させられた)などを通じて医療チームスタッフと日常的に交流できたことは非常に大きな収穫であったと思う.