日本の石油産業を展望：需要減少にあえぐ石油精製業

摘要

日本の石油産業は、第二次世界大戦中に壊滅的打撃を受けるが、戦後再興される。ただし、日本の石油需給の状況は、戦後において四回の大変動期を経てきている。第一期は戦後復興期であり、精製施設が次々と再建され、次いで日本国内の各地でコンビナート製油所が建設され、重油が多量に生産されて産業用および発電用に用いられ、石油消費量が年々急増した時期である。日本の石油製品販売量（燃料油計）は一九七八年度に二·三五億キロリットル（原油換算で約四三六万バレル／日）に達する。