MLC内部電極用Niペースト特性に及ぼすBaTiO_3共材微粒子添加量の影響

摘要

積層セラミックコンデンサ（MLC）に使用する内部電極用Niペーストの開発を目的に，湿式化学法で合成したNi凝集粒子を解粒することにより作製した粉体を用い，共材（BaTiO_3）の添加量が電極ペースト特性にどのように影響するのか検討した．その結果以下のことが明らかとなった．（1）グリーン密度は，共材として添加するBaTiO_3量が15mass％まで増加し20mass％で道に減少した．Niペースト膜の緻密性から最適共材添加量は15mass％が適していた.（2）共材（BaTiO_3）添加量が多くなるに従って，焼成収縮率は小さくなり，セラミックスの収縮曲線に近づいた。 これは，SEM観察の結果とよく一致し，共材（BaTiO_）添加量の増加に伴ってNi電極膜が未焼結になっていることが明らかとなった．