制御理論（手法）のパワートレインへの適用事例：2-2 適応制御理論による新たなエンジンシステムの誕生

摘要

50年代に初めて適応制御は提案された。しかしながら，安定性における課題とアルゴリズムの演算のために高性能なCPUを必要としたため，この制御は実際の制御対象にほとんど適用されることはなかった。 その後，安定性の課題を克服するため，適応制御はパラメータ調整アルゴリズムやコントローラの設計手法の修正により改良された。 その結果，適応制御は90年代の後半に量産車のエンジン制御アルゴリズムとしてついに実用化された。