Mg{sub}2Si系熱電半導体の作製法と熱電特性

摘要

本研究では液体Mgと固体Siを反応させる液－固相反応による合成を試み、原料Siの微細化によりMg との反応を促進させることで合成温度の低温化を図った。また、得られた溶製材を粉末化してホットプレスすることでMg{sub}2Si焼結体を作製した。 本作製法は、合成温度を低くできることと塊状Mgを使用するため、Mg沸騰による組成ずれやMg蒸気及びMg 粉末による爆発の危険性が少ないことを特徴とする。得られた溶製試料と焼結体の組成分析および焼結体の熱電特性を明らかにすることで、本作製法の有効性について検討を行った。