ガスシステムによる花と鳥と人の共在空間：神戸花鳥園へのコージェネとガス空調導入

摘要

神戸花鳥園は神戸市が海を埋め立てしたポートアイランド2期島に敷地面積4haを借り16,000m{sup}2の巨大ガラスハウスを建設、鳥と花をテーマにした癒しのテーマパークである。 ㈱花鳥園代表取締役加茂元照氏は静岡県の掛川を始め富士·松江に同施設を経営されており、今回5施設目のオープンとなった。 過去4施設はすべて油吸収式冷温水機＋油ボイラの組み合わせであり、今回はじめての天然ガス使用施設である。 掛川の施設を再三現場調査し、以下の2点が施設全体のエネルギー計画に大きく影響する要素であることがわかった。 ①空調負荷を上げずに、いかに人に快適な空間を作るか；②24時間、花や鳥に必要な温度環境をいかに作るか。 この2点を満足しながら、最も省エネとなる空調方式を模索した結果、今回採用されたシステムについてご紹介する。