CIDカメラのラジオグラフィへの応用

摘要

広いダイナミックレンジの透過像を取得する場合、16bit程度のADCを搭載していてノイズが少ないCCDカメラで長時間露光し、かつ複数回撮像して積算する必要があった。しかし近年信号電荷を非破壊で読出すことができるCID素子を使用したCIDカメラの機能が向上し、1回の撮像で広いダイナミックレンジの透過像を取得できる可能性がでてきた。そこで可視光を使用して、最近開発されたCIDカメラの性能を実験的に評価した。実験で28bitにも及ぶ広いダイナミックレンジがあることを認でき、今後X線や中性子を用いたラジオグラフィへの応用が可能であることを確認することができた。