太陽光を利用した新しい原理によるアオコ除去システム浮体式水質改善装置「水すまし」

摘要

近年、経済活動の発展にともなって、都市近くの湖沼や池では深刻な水質汚染が進行しており、家庭や工場、畑などから大量の栄養分を含んだ水が流れ込み、富栄養化と言われる状態になる。 更に、初夏から秋口にかけて表面の水温が上がり、底層部の水温との温度差が発生し、上下の水は混ざり難くなる。 一般的にその現象を温度躍層（表層と底層の温度の境目）の発生と表現している。 有機物が分解される過程で酸素が消費される為、底層部は徐々に貧酸素状態となり、栄養分が更に溶出される。 その結果、藍藻プランクトンの大発生が引き起こされる。 一般的に「アオコ」と呼ばれ、水面に緑色のペンキを流したような状態となる。 アオコはカビ臭の発生や浄化過程のろ過障害を引き起こす原因だけでなく、毒性を持つ有害物質を生産する種もあり、魚介類や家畜等に加え、人間の死亡事例も報告されており、世界各地で大きな問題となっている。