TES型X線マイクロカロリメータアレイの周波数分割読み出しの開発現状

摘要

我々は小型X線天文衛星DIOS搭載に向け超伝導遷移端型X線マイクロカロリメータのための周波数分割方式信号多重化回路の開発を続けている。今回我々は限られた冷却能力でも256素子以上のマイクロカロリメータを駆動可能な低発熱型SQUIDと、周波数分割多重化読み出し用のLCフィルタ付き基板の開発を行った。また、TES 読み出しに向け、極低温回路とデジタル読み出し回路を結ぶアナログフロントエンド回路の試作を行い、評価を行っている。さらに、グラジオメータ型SQUIDについて、外部より地磁気程度の磁場を印可し、磁場耐性試験を行った。