室内空気質に関する国際標準化の最近の動向

摘要

1996年にシックハウスが社会問題化し行政も含めて様々な対策が取られて来た。ホルムアルデヒド対策建材であるF☆☆☆☆マークも定着してきた。建材試験センターを中心に基準化が行われた4VOCも市場に定着している。一部では過去の問題となったと認識されるシックハウスであるが，実際の現場ではいまだに様々な問題が生じているのも事実である。欧米ではその後も引き続き室内空気質に関する標準化作業が進められている。特に欧州では·EN規格を中心として建材のラベル統一化が検討されている0また，米国カリフォルニア州においては，小売店も含んだホルムアルデヒド放散建材の販売規制が行われるようになっている。本報告では，ISOにおける標準化を中心に室内空気質の最新動向に関して述べることとする。