関西圏における次世代ロボット産業の国際抛点化に向けた取組み

摘要

人との共生，協働をめざした「次世代ロボット」は医療福祉や公共サービス，生活支援など様々な用途が期待されており，社団法人日本ロボット工業会の試算によると，2025年には8兆円の市場が見込まれている。 その開発はITやバイオなど先端科学技術とものづくり技術の融合により実現され，様々な産業分野への波及も期待できる。 関西では，2003年4月，産学官による推進組識として「関西次世代ロボット推進会議」が設立された。 今後，人々の生活に入りこみ，人びととコミュニケーションを取りながら支援する「生活パートナーロボット」の開発や社会的応用実証などを通じ，不透明といわれるマーケット創出を先導し，次世代ロボット産業の世界的な拠点化をめざす計画である。