大規模製油所におけるボイラー設備の省エネルギー化

摘要

当社根岸製油所は30基以上の石油精製装置が稼働する国内最大級の製油所であり，8基のボイラーが約600t／hの蒸気を供給している。根岸製油所では2014年度に従来よりも高い省エネルギー目標を設定し，目標達成のために取組み方そのものを見直した。具体的には「省エネルギーアイテムの早期発掘」，「現業部門への省エネルギー意識定着」，「省エネルギー操業維持のためのチェック体制強化」を念頭にPDCAサイクルの再構築を行った。その結果，「省エネルギー運転の定着」，「省エネルギーアイテムの早期着手」，「省エネルギー量の拡充」といった効果が得られ，ボイラー設備において1600kL-COE／年以上の省エネルギーを継続的に達成した。